このような疑問にお答えします。
結論から言うと、ジョブデポ薬剤師は全ての人におすすめできるわけではなく、向いている人と向いていない人が極端に分かれる転職サイトでした。
この記事で分かること
▲本記事は独自に作成しています。パブリック・リレーションズ(PR)が含まれていますが、各企業はコンテンツ内容には一切関与していません。
デメリット①求人検索ページに不具合があり、更新も不十分
ジョブデポ薬剤師の求人検索ページは、一致精度が低く、更新も十分ではありません。
たとえば検索画面で「調剤薬局」を検索すると268ページもの求人がヒットします。
しかし、検索ページ268ページ中、5ページ目からは「病院」や「介護老人保健施設」が表示されてきます。
そしてなんと6ページ目からは、ヒットするほぼ全部の求人が「病院」に早変わり!
と、勘違いしてしまうほど、その後も「病院」しか出てきません。
また、表記されている求人数も、バラバラ・・・
さらにページの一番下には、
情報の更新も、1年以上前の求人があったりと、メンテナンスがいまいちといった印象を受けました。
デメリット②退会しづらいとの評判
ジョブデポ薬剤師を退会するときの方法は、「電話のみ」になります。
他の転職サイトは、ほとんどメール1本で退会できますが、ジョブデポは電話で退会したいことを伝えなくてはなりません。
本人確認が必要、というのがその理由だそうです。(解約専用窓口:03-4241-8942)
しかもこんな口コミがありました。
求人案内も少なくもう利用しないので、退会と個人情報削除の申請を行いました。
翌日、退会受付のメールが届きましたが、メルマガや求職状況は変わらず送られてきます。
再度、退会申請をしても、同じ状況であり、個人情報の管理ができていないと思われますので、気になる方は使用をオススメしません。(引用元:みん評)
デメリット③非公開の求人が多いため、登録しないと求人が見れない
ジョブデポ薬剤師では、ほとんどが非公開求人なので、登録しないと多くの求人を見ることが出来ません。
ジョブデポ薬剤師の求人数は「8万件以上」と、ホームページ上に記載されています。
しかし、公式サイトで検索できる求人数は7824件(※2024年2月時点)。
それ以外が非公開求人という事になりますから、求人のほとんどは登録しないと閲覧できないのです。(※非公開求人とは、登録してから初めて見せてもらえる求人の事です。)
という方には、ジョブデポ薬剤師は不向きだと思います。
登録後に「自分には合わないな」と感じたとしても、退会手続きも億劫な上にメール1本で退会できない!という点が、登録を躊躇してしまう要因になりそうです。
自分で事前に、ある程度情報を絞り込む事ができないのは残念でしたね。
という方には、『公開求人数が多い転職サイト一つ一つの特徴を、詳しくお伝えしているこちらの記事もおすすめです。
『薬剤師の私がおすすめする転職サイト8選をランキング比較|選び方や注意点も解説)』
デメリット④拠点が東京にしかなく、地方の求人が少ない
対応は全国となっていますが、ジョブデポ薬剤師は東京にしか拠点がなく地方求人が少なめです。
面談も対面ではなく電話面談になります。
担当者も各地方のエリアに詳しくないため、情報も求職票に載っているような表面的なものになりがち。
【対策】地方で転職するときは、地方に強い転職サイトがおすすめ
実は地方に強い転職サイトと、そうではない転職サイトがありジョブデポは後者です。
転職サイトのほとんどが拠点は東京や大阪など都心部にあることがほとんどです。
マイナビ薬剤師は全国に14拠点、ファルマスタッフは全国に12拠点あり、そのすべてにエリアに精通したエージェントが在籍しています。
そのため、マイナビとファルマスタッフは求職票に載っていないような詳しい情報を教えてくれるということを売りにしています。
また、この2社は地方求人も多いのが特徴。面談も対面で、じっくり相談に乗ってくれます。
地方で転職したい場合には、地方に詳しく求人を多くもっている転職サイトを選ぶことをおすすめします。
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地方に強いファルマスタッフの評判や口コミ、メリット・デメリットをきちんと確認しておきたい方は、こちらの記事もおすすめです。『ファルマスタッフの評判は本当?私の体験と利用者の口コミから見えた真実』
デメリット⑤面接に同行してくれない
ジョブデポ薬剤師には面接に同行してくれるサービスがありませんでした。
しかも、初対面の相手(ましてや面接)に対して、とっさに上手く断れなかったりします。
特に、
というタイプの人にとっては、エージェントが面接に同行してくれることはとても心強いはずです。
ジョブデポには、そんな「面接同行のサービスがない」という点が大きなデメリットでしたね。
【対策】面接同行サービスのある転職サイトを選ぶ
1人では心細い方や神アシストが欲しい!という方は、面接同行サービスのある転職サイトを選ぶ方が転職失敗を防げます。
同行してくれるエージェントは、「言いにくい事、聞きにくいこと」を代わりに話してくれたり、もちろん条件交渉もしてくれます。
デメリット⑥派遣の取り扱いがない
ジョブデポ薬剤師には派遣の取り扱いがありませんでした。
派遣も視野に入れている方は、ジョブデポに登録しても意味がないので気をつけましょう。
ちなみに、パートで働くときの時給は2000円前後が相場なのに対し、派遣の時給の相場は2500円から3000円が相場になっています。
派遣薬剤師は、勤務期間も自分で決める事ができ、曜日や時間も融通がきき、自由度が高くしかも高時給、という魅力が大きい働き方
また、派遣の中でも「紹介予定派遣」は、2~3ヶ月の派遣就業での勤務後に正社員になることが可能な働き方です。
【対策】派遣希望なら、別の転職サイトに登録する
派遣を希望しているなら、派遣の求人がある「ファルマスタッフ」や「アプロドットコム」の利用が効率がいいです。
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派遣にも種類があります。1日だけとか、正社員になる前のお試しとか。
派遣薬剤師について、良い点も悪い点も詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
デメリット⑦企業やドラッグストアの求人が少ない
職場別公開求人数の比較
転職サイト | ドラッグストア | 企業 |
ジョブデポ薬剤師 | 0件 | 0件 |
ファルマスタッフ | 3992件 | 589件 |
マイナビ薬剤師 | 12046件 | 4735件 |
薬キャリエージェント | 3429件 | 99件 |
【対策】マイナビ薬剤師にまかせる
転職サイトには、それぞれ「得意な分野」と「不得意な分野」があります。
企業とドラッグストアに関しては、他のどの転職サイトも足元に及ばないほどマイナビ薬剤師が独占状態。
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ジョブデポ薬剤師にあったメリット
ジョブデポ薬剤師は誰が利用してもバランスよく転職活動ができる転職サイトではありません。メリット・デメリットの振幅がとても大きい転職サイトと言えました。
ここからは、そんなジョブデポ薬剤師の独特なメリットを見ていきましょう!
ジョブデポ薬剤師にあったメリット
一般的に少ないとされている「病院」の求人が多かった
ジョブデポ薬剤師は、大手の転職サイトに載っていないような「病院」の求人を保有していました。
ジョブデポ薬剤師の運営会社である「with Career株式会社」は、薬剤師だけでなく医師や看護師向けのサービスも行っているため、病院との独自のネットワークを保有していると考えられます。
そのため、希少な「病院」の求人が集まりやすいのではないでしょうか。
実は、ジョブデポ薬剤師の求人の半分は「病院」の求人でした。
残りの半分は「調剤薬局」ですが、「調剤薬局」の求人はファルマスタッフとマイナビ薬剤師の方が断然多くもっているので、「調剤薬局」希望の方があえてジョブデポ薬剤師に登録するメリットはないと思います。
「病院」求人数の比較
転職サイト | 病院 |
ジョブデポ薬剤師 | 0件 |
ファルマスタッフ | 3549件 |
マイナビ薬剤師 | 3461件 |
薬キャリエージェント | 1559件 |
「ファルマスタッフ」や「マイナビ薬剤師」が病院とのパイプが強く、病院の求人を多く持っているので、病院希望の方はそちらの2社を併用すると「病院」求人の9割は網羅できると思います。
ハローワークの求人も掲載されていた
ジョブデポ薬剤師にはハローワークの求人も掲載されていました。
普通ならその転職サイトが保有している求人だけが掲載されているものですが、ジョブデポ薬剤師は、ハローワークの求人まで網羅されて掲載されている点がとても珍しいです!
求人を募集する側の薬局などが転職サイトを利用して薬剤師を募集すると、転職サイト側に高額な手数料を支払わなければなりません。
その点、ハローワークは求人を募集する側も無料で利用できるので、ハローワークだけを利用して求人を募集している薬局等も多いです。
そのため、多くの求人を網羅したい場合にはハローワークの求人もチェックしなければなりません。
ジョデポ薬剤師にはそんなハローワークの求人まで掲載されており、調べる手間が大幅にカットできるという点が、他にはない珍しいメリットです。
非公開求人が多かった
ジョブデポ薬剤師では求人のほとんどが非公開でした。
ホームページ上では求人は8万件以上と記載されていますが、公開されている求人数は約5000件ほどとかなり少なく、残りが非公開求人という計算になります。
つまり、自分で検索してもほとんどの求人を見ることができないというわけです。
求人には、「公開している求人」と「非公開の求人」があります。
非公開求人とは、
・求人を公開すると人気すぎて応募が殺到してしまったり、
・今現在、そこで働いている薬剤師よりも良い条件で募集するような求人のこと。
例えば好条件の求人がジョブデポ薬剤師に寄せられた場合に、ジョブデポ側は「すでにジョブデポ薬剤師に登録している人」の中で条件に合う人を紹介してしまうため、サイトに掲載する前に決まってしまいます。
ジョブデポ薬剤師に無料登録すると、まだサイト上で公開されていない新着求人や好条件の非公開求人を優先的に紹介してもらえるので、より好条件の非公開求人を見てみたい!という人は登録する価値がありました。
ジョブデポ薬剤師に「お祝い金最大40万円」はもうない
ジョブデポ薬剤師といえば、転職が決まった時に「お祝い金最大40万円」がもらえる特典が有名でした。
そのため、「ジョブデポ薬剤師で転職すると40万円もらえる」という認識を持っている方も多いのではないでしょうか。
また、SNSでもそのように記載されている場面を今でも見かけることがあります。
しかし、結論から言うとお祝い金制度は2021年4月1日に禁止になりました。
どこの転職サイトを使って登録したとしても、お祝い金をもらえることがありません。
(引用元:厚生労働省ホームページ)
そのため、ジョブでポ薬剤師で転職したら40万円もらえるという大きなメリットが今はなくなってしまいました。
ジョブデポ薬剤師のように中小の転職サイトは、知名度がないのでお祝い金で集客するのも1つの戦略だったのだと思います。
大手の転職サイトではお祝い金を掲げなくても桁外れに求人を持っていたので、自然と薬剤師が集まってきていたからです。
お祝い金制度が禁止されている今、大手の転職サイトはますます強くなり、それによって求人も求職者も大手の転職サイトに集中してきているのが現状です。
実は、ほぼほぼその通りです。
しかし、ジョブデボ薬剤師を無視できない理由が1つだけありました。それは、
ジョブデボ薬剤師を無視できない理由
大手の転職サイトでも保有していない「病院」の求人をちょこちょこ持っていたから
ジョブデポ薬剤師には、大手の「マイナビ薬剤師」や「ファルマスタッフ」や「薬キャリ」にもないような病院の求人を持っていることがありました。
まとめ|ジョブデポ薬剤師の登録をやめた方がいい人は?
ジョブデポ薬剤師のメリット・デメリットを掘り下げてご紹介してきました。
ここでもう一度、ジョブデポ薬剤師の登録を辞めた方がいい人について特徴をまとめてみましょう。
・ジョブデポ薬剤師への登録がおすすめだった人:「病院・クリニック」を希望している人
・ジョブデポ薬剤師への登録をやめた方がいい人:「病院・クリニック」以外を希望している人
上記の通りになります。
病院やクリニックを希望している人でも、ジョブデポ薬剤師だけの登録だと良い求人を見逃す可能性が高くなるので、病院の求人をたくさん持っている大手の転職サイトと併用して病院求人を網羅することをおすすめします。
病院の求人が多い大手の転職サイト
よくある質問
ジョブデポ薬剤師に関する、よくある質問を集めてみました。
・ジョブデポ薬剤師の魅力を教えて
・ジョブデポ薬剤師を利用する際の、注意点はなに?
・登録したら必ず転職しないといけないの?
・ジョブデポ薬剤師の登録の流れを教えて(登録~入社まで)
ジョブデポ薬剤師にあった魅力を教えて
ずばり、病院の求人が多いこと!
医療機関と独自のネットワークを持っているため病院・クリニックの求人がとても多かったです。
病院希望の方にだけおすすめしたい転職サイトでした。
ジョブデポ薬剤師を利用する際の、注意点はなに?
ジョブデポ薬剤師を利用する際の注意点をまとめました。
・求人検索ページに不具合があり、更新も不十分
・退会方法が電話のみしかない
・非公開の求人が多いため、登録しないと求人が見れない
・拠点が東京にしかなく、地方の求人が少ない
・面接に同行してくれない
・派遣の取り扱いがない
・企業やドラッグストアの求人が少ない
・お祝い金はもらえない
登録したら必ず転職しないといけないの?
いいえ、そんなことはありません。
実際には、比較検討や相談のために転職サイトに複数登録している方が80%と言われています。
登録しても最後まで利用されない転職サイトの方が大多数です。
また、転職そのものを「やっぱり、やめた」となる状況だってあり得ますので、まったく問題ありません。